京都府宇治市の学習塾「京進」で十二歳の少女を二十三歳の同志社大学生講師が殺害した事件について、私はテレビを見ないので、いわゆる世間がどういう話題にしているのか知らない。代わりに、ネットのニュースはよく拾うほうなので刻々と報道されるニュースはなんとなく見ている。よくわからないというのが一番の思いだが、それは二十三歳の男は十二歳の少女を殺してはならぬという無意識の掟のようなものに私の心が支配されているからだろう。 社会的に見るなら、真相がわからないので間違っているかもしれないが、大筋では塾の経営の問題のようにも思う。今回のケースはさすがに特例だが、人が集まる組織には殺してやりたいといった怨念は籠もるものなので、多少なり世間の苦労をした大人はそうした関係に風を通すなり、時には泥をかぶる必要があるものだ。 この事件についてはそれ以上言うべきことはないのだろうし、エントリに書くほどでもないがと冬枯れ