世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)の所有地に、同寺が発注した土塀の建て替え工事などで出た建築廃材などを不法投棄したとして、奈良県は28日、施工者の竹中工務店(本社・大阪市)に対して撤去を指導した。同社は「処理の判断に誤りがあった」と不法投棄を認めている。 県によると、不法投棄されていたのは、法隆寺が境内北側に所有する雑木林内。コンクリート片などが長さ20メートル、幅10メートル、高さ7メートルにわたって山積みにされ、これと並んで建築廃材なども長さ30メートル、幅20メートル、高さ7メートルにわたり投棄されていた。いずれも表面は植物の剪定(せんてい)くずで覆われていた。 法隆寺は、所有地内の土塀建て替え工事と、境内の子院・宗源寺の増築工事を同社に発注。県は古都保存法などに基づき、平成14年に宗源寺の増築工事許可を、16年に土塀の建て替え工事を許可していた。 ところが、28日になって「一昨年来、