現場に行き渡らない配信の「富」アニメ産業は目まぐるしく収益構造が変化している。DVDバブルとも言われたビデオパッケージ全盛期があり、配信やDVDのコピーによる海賊版がその市場を一掃したあとは、パチンコに代表される遊興市場が製作出資を積極的に行い産業を支えた。しかし、その後オンラインゲーム(ソーシャルゲーム)事業者にその役割は移りつつあるのだが、いまAmazon、Netflixなどの大手プラットフォーマーが巨額の調達費を投下している。 [日本動画協会「アニメ産業2018」http://aja.gr.jp/jigyou/chousa/sangyo_toukei より「(7)海外」の売上がここ数年で激増しているこの構造変化に産業側が対応できているとは言えなそうだ。「製作」つまり資金調達をして製作委員会などを組成しリスクを取ってプロジェクトを行う大手事業者は、グッズやゲームなど幅広い事業を展開する