慢性的な赤字を抱えながら松山市内を走る観光列車「坊っちゃん列車」がさらなる苦境に立たされている。市は運行する伊予鉄道への財政支援として1068万円の予算を計上し、2回で計5千万円の寄付を集めるクラウドファンディング(CF)を実施。しかし、6月17日までの1回目で集まったのは280万円あまりで、市議からは「予想外だった」と困惑の声も漏れる。野志克仁市長が「持続可能な形を考えたい」としてきた坊っちゃん列車の支援の枠組みは、なお不透明なままだ。 ここまで集まらないとは…「県外に向けての働きかけが少し遅かったのではないか」 6月27日に開かれた松山市議会産業経済委員会。CFの実施状況について質疑したある市議は、当局の報告に対しこう感想を漏らした。 市の説明によると、1回目のCFは3月20日から90日間で2500万円を目標に実施。期間中、計200件の寄付があり、内訳は市内141件、同市以外の県内11
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