今年の全国のサンマ水揚げ量は11月末時点で前年同期比32%減の7万3859トンだったことが、全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)のまとめで分かった。12月中も漁はあるが、大幅な上乗せは期待できない。過去50年間で1969年(5万2000トン)に次ぐ低水準で、全さんまは「3年連続の歴史的大不漁」と指摘している。 漁港別の水揚げ量で、北海道の花咲漁港が1位を保ったが、2万7225トン(前年同期比23%減)にとどまった。道全体でも3万6366トン(29%減)と振るわなかった。 東北も大不漁に見舞われた。2位の大船渡漁港は1万226トン(25%減)。3位の女川漁港は8873トン(34%減)、4位の気仙沼漁港8548トン(35%減)といずれも大きく落ち込んだ。宮古漁港は1342トンで、減少率(78%減)が全国で最も高かった。 全さんまによると、過去2年と同じく海水温や潮の流れの変化などで漁