絶滅の恐れがあるニホンウナギの稚魚が不正に売買されるのを防ごうと、水産庁は漁獲量を正しく報告していない採取者について、採取許可を更新しないことを決めた。 2016年冬~17年春の漁期(17年漁期)では漁獲量の4割超が採取者不明の「ヤミ流通」とみられ、同庁は処分強化で流通の透明化を図る。ただ、正確な漁獲量の把握や密漁の根絶は困難で、事態打開には高い壁がある。 ◆高値で横流し 「日本のウナギ養殖への信頼を傷つける」「ウナギの資源管理への不信を招くおそれもある」。水産庁は昨秋、都道府県への通知でこう説明し、漁獲量を正しく報告していない採取者への毎年の許可を更新しないよう要請した。 ニホンウナギの稚魚はシラスウナギと呼ばれ、九州や四国など24都府県から許可を受けた漁協などの約2万人が河口付近で採取している。漁期は冬から春で漁獲量の報告が義務付けられている。稚魚は指定された集荷人や問屋などを経て養殖
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