既報のように、千葉市は4月27日、千葉朝鮮初中級学校の地域交流事業に支出する補助金について、昨年度分の約50万円の交付決定を取り消すと発表した。同校が昨年12月に主催した美術展で日本軍「慰安婦」問題に関する2015年12月28日の日韓合意を否定する表現物が掲示されたり、今年2月の芸術発表会で朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者を賞賛する曲が歌われたりしたことが問題視された。 千葉朝鮮初中級学校の教職員や保護者、支援者、地域の在日コリアンからは市のこの決定に対して怒りの声が沸き起こっている。私が普段利用しているSNS上でも同様に千葉市の決定に疑問の声が上がっている。筆者自身も、同校卒業生として、そして昨年まで約30年にわたって千葉市民だった人間として同じ気持ちだ。今回の決定は不当極まりないもので、市が交付取りやめの根拠としている千葉市外国人学校地域交流事業補助金交付要綱(以下、「要綱」と表記)