ボーフム戦で攻め込むボルフスブルクの長谷部(右奥)。もはやチームにとって欠かせない存在になりつつある【 写真は共同 】 ボルフスブルクには、ちょっと変わった恒例行事がある。ホームで行われる試合の前日夜に、選手とスタッフみんなで映画館に行く、というものだ。 闘争心を煽るためなのか、戦争モノやアクション映画が多い。マガト監督の方針でコーラは禁止だが、スプライトはなぜかOK。試合前日だというのに、選手はポップコーンをむしゃむしゃ食べながら映画を観ている。 ただ、ドイツ語が分からない選手にとって、これほど退屈な時間はないだろう。今年1月にドイツにやって来たばかりの長谷部誠は、クラブの公式マガジンのインタビューで「ドイツの生活で慣れないことは?」と聞かれ、「試合前夜の映画鑑賞です」と答えている。ボルフスブルクにはドイツ語が話せない選手がたくさんいるというのに、いったいマガト監督は何を考えているの