『マネーポスト』2015年春号に掲載された「過激派テロ組織ISISの戦士を生み出したフランスの「国内問題」(連載:セカイの仕組み第14回)」を、編集部の許可を得てアップします。執筆時期は2015年1月です。 ************************************************************************ 仏紙襲撃事件の実行犯は全員が大規模団地出身 早朝着の便でパリのシャルル・ド・ゴール空港に降り立ち、PER(パリ高速鉄道)B線でパリ市内に向かうと、ル・ブルジェ駅からたくさんの乗客が乗り込んでくる。ほとんどがモロッコ、アルジェリア、チュニジアなど北アフリカの旧フランス植民地(マグレブ地方)出身のひとたちだ。 空港からタクシーで市内に向かうときは、ジョルジュ・ヴァルボン公園の鬱蒼とした森を抜けたあたりで忽然と高層アパート群が現われる。パリ北郊外の
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