アドビがついにフル機能のiPad版「Photoshop CC」を開発し、Adobe MAX 2018でデモを披露したことは大きな注目を集めた。 30年間にわたりPC(Windows/macOS)にだけ提供されてきた本当のPhotoshopが、ついにモバイル向けにも提供されることは、テクノロジーの進化という観点でも注目に値する。 だが、いまAdobe MAX 2018の一連の発表を振り返ってみると、本当にアドビの未来にとって重要な発表だったのは、iPad版Photoshop CC「ではなかった」。ここ数年、順調に売り上げを伸ばし続けているアドビの業績に一層の影響を与えそうな発表が、Photoshopの背後で静かに行なわれていたからだ。 その製品の名前は、「Project Aero(プロジェクト・エアロ、開発コードネーム)」。ARコンテンツを作成する新しいソフトウェアだ。