財務省が22日発表した4月の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4817億円の黒字となった。 黒字は3か月連続だが、黒字額は前年同月比40・6%減った。黒字が縮小したのは、原油の輸入単価が5割近く上昇し、全体の輸入額が増えたことが要因だ。 全体の輸入額は15・1%増の5兆8475億円で4か月連続の増加となった。原油や石炭などの資源価格が上昇したためだ。 一方、全体の輸出額は7・5%増の6兆3292億円と5か月連続で増えた。アジア向けの半導体などの製造装置が好調だった。SMBC日興証券の丸山義正氏は、「世界経済の持ち直しと円安で、輸出は今後も拡大基調が続く」としている。 地域別の貿易収支は、対米国は5867億円の黒字だった。