【ロサンゼルス=松尾理也】今回の米大統領選にインターネットが果たした役割の大きさが、米メディアで改めて指摘されている。1960年、接戦だったケネディ候補とニクソン候補がテレビ討論会によって勝敗を分けて以来の「テレビ時代」が終わり、米政治における「インターネット時代」が本格的に到来したとの分析もみられる。 今回の選挙戦では当初から、インターネットが重要な役割を果たすとの見方が支配的だった。予備選でオバマ氏と指名を争ったクリントン上院議員は、出馬表明を従来のようにメディアの前ではなく、インターネット上で行い、「さあ、チャット(ネット上で会話を交わすこと)しましょう」と呼びかけた。 しかし、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手フェースブック創業者の1人がシリコンバレーを去ってオバマ陣営に参加するなどネット社会最先端の人材が集まったこともあり、オバマ氏のネットの活用ぶりは他を圧