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2008年6月17日のブックマーク (3件)

  • 『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である

    研修資料の余白に:『はだかの王様の経済学』は戦慄すべきである (2008/06/16, 17 日に 注 等細かい加筆, 22日にコメントなど加筆。) 山形浩生 要約:松尾『はだかの王様の経済学』は、解説されている疎外論がひがみ屋の責任転嫁論でしかないうえ、それを根拠づける「来の姿」だの「実感」だのがあまりに恣意的で確認しようがなく、まったく使えない。そして「みんなで決め」ればすべてうまく行くというお花畑な発想は悪質なニュースピークによる詐欺であるばかりか、最後にはポル・ポトまがいの抑圧思想に直結していて戦慄させられる。 目次 序 「設備投資」は「コントロールできない」か? 疎外とはひがみ屋の天国である。 「来の姿」ってだれが決めるの? 市場を超える「話し合い」って? 「みんな」で決めればだれも不満はない? おわりに 稿への反応など 蛇足コメント 1. 序 松尾筺『はだかの王様の経済

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 子どもが「数学なんて役に立たない」なんて言いだしたら渡す「数学で犯罪を解決する」

    天才数学者が犯罪者を追い詰める。 アメリカのドラマ「NUMB3RS」の話だけれど、実際の事件をベースにしている。科学捜査官ならぬ数学捜査官。そのエピソードを糸口にして、元ネタとなっている様々な数学概念を解説するのが書。サスペンスのドキドキ感と数学のエウレカ!を楽しみながら読む。 まず、ロサンゼルスの連続殺人鬼。若い女を次々と強姦殺人した現場が、街路図に×印で記されている。捜査は行き詰っており、手がかりはない。次はどこで、誰なのか――? この事件を解決する数学の発想がスゴい。わたしなら、「×群の真ん中あたり」しか思いつかないが、この天才数学者は試行錯誤の結果、次の数式を書く。 もちろんわたしにゃチンプンカンプンだった――が、書ではその肝を解説してくれるので安心して(そしてわたしに訊かないように!)。 これは、連続殺人犯の自宅を絞り込むための式だそうな。犯人は尻尾をつかませないよう、ランダ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 子どもが「数学なんて役に立たない」なんて言いだしたら渡す「数学で犯罪を解決する」
    POPOT
    POPOT 2008/06/17
  • 釈迦の説法

    こんばんは。 まず、釈迦の生前の教えを最もよく伝えているといわれる経典に、「スッタニパータ」があります。全訳は、中村元訳『ブッダのことば』(岩波文庫)として出ています。 これの文体を見ると、ほとんどが、短いことばの集成です。仰るとおり、とても実践的です。また平易なことばで書かれています。 さらに、中村氏の解説によると、原文は、韻を踏んだ詩句の形式をとっているそうです。また、私がよんだところ、たたみ掛けるような、ちょうど歌のリフレインのような文体です。 中村氏によると、これは、釈迦のことばを聞いた弟子が、覚えやすいようにそうした文体にした、ということのようです。 ただ、なかには釈迦自身が作ったものもあるのではないか、とは中村氏の指摘です。 私が考えるに、弟子たちは、師の教えを韻文化する場合でも、師の行なったようにやったのではないかと思います。もっといえば、師の作った詩句に似せて作ったに違いな

    釈迦の説法