ボクの父はとにかく酒が好きだ。 昔はウワバミと呼ばれるほどに飲んだ。 最近は流石に歳を取ったせいなのか弱くなってきたといってもやはり飲む。 したたかに酔っ払うと大抵同じ話をするのだがそのレパートリーの一つを今回は紹介したい。 この話はもうおそらく100回は聞いたと思うがそれでも父が話し始めるとボクは「うんうん」といって聞いてやる。 そんな話の中でも特に印象に残っているエピソードを紹介するがあえて一人称の手法を取るのでこれ以降の文中の「ボク」は私の事ではなく父の事なのでお間違いなきように。 時代は昭和30年代前半、当時小学生だった父の話です Francis.jpg | Flickr - Photo Sharing! ボクとリキ ボクは山間の集落の更に外れに住んでいる。 戦後それほど経っていないせいもあるがもともとが寒村でコメすらまともに手に入らなかった。白米のみの銀シャリは年に数回しか食べら