昭和50年前後に制圧されたはずの南京虫(なんきんむし)=トコジラミ=が、大発生の兆しを見せている。しかも、市販の殺虫剤が効きにくい「スーパー南京虫」というからタチが悪い。大阪や東京などの都市部を中心に民家や宿泊施設で被害が確認されており、被害に遭った宿泊客が施設を相手に訴訟を起こすケースも。南京虫は中国南部などにも多く分布し、訪日外国人の増加とリンクして相談件数が増えていることから、関連を指摘する専門家もいる。「爆買い特需」にわく宿泊業界は、とんだ置き土産に戦々恐々だ。(吉村剛史) 訪日外国人の増加に伴って… 戦後の生活環境の改善などに伴って、日本や先進諸国では40年ほど前にほぼ制圧されたはずの南京虫。いったい、なぜこんなに増殖しているのか-。 「訪日外国人の増加に比例して、再び国内で南京虫に関する相談件数が増えてきた」 大阪府の担当職員はこう分析し、警戒感を強める。 ここ数年、府下の保健
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