「冷蔵庫はゴミ状態で、家の中もゴミ同様の衣類が散乱。ゴミ捨ては本当に大変で、休日返上で市の施設に通い続けました。なんでも引き取るはずのリサイクル業者は、実際には家具を選別し、積み込んだ後に金額を提示されてびっくり。全てタダ当然でした。断るわけにもいかず、引き取ってもらいましたが釈然としませんでした」 東洋経済が今年7月に実施した独自アンケートに、北海道に住む40代男性の岡村治彦さん(仮名)が寄せてくれた「実家の片づけ」の体験談だ。岡村さんは今年、親の死去をきっかけに実家の片付けを迫られ、最終的には実家を売却した。 このお盆休みに実家へ帰省した人も少なくないだろう。進学や就職、結婚などで実家を離れると「毎日帰っていたわが家」は「たまに帰る親の家」に変わる。親と離れて暮らす子世代が親よりも長生きするなら、実家は「いずれ自分が片付けにかかわる家」でもある。実家に残された親の荷物の整理から相続、空