携帯電話を使ったリモート・アクセス・システムのセキュリティ対策として,今回は入り口となるクライアント,すなわち携帯電話そのものを特定・認証する手段を取り上げる。リモート・アクセス・システムには,第三者による不正侵入を防ぐために,正規のユーザーだけを通すアクセス制御の仕組みが不可欠である(図1)。 端末とユーザーをそれぞれ認証 携帯電話なら端末を特定可能 図1 携帯電話を端末とするシステムの注意点 今回のポイントは「不正アクセス,なりすましの防止」。ユーザーを認証するのはもちろん,携帯電話ならば一歩進んだ「端末の特定」まで可能である。 ※図をクリックすると拡大図をご覧になれます。 情報システムに許可した人だけがアクセスできるようにするためには,アクセスしてきたユーザーが正規のユーザーであるかどうかを確認する「ユーザー認証」の仕組みを設ける。 IDとパスワードによるアクセス制限が,最も簡単