9年前にノートPC向けに売り出されたバッテリ技術が、ようやく日の目を見ることになるかもしれない。 ノートPCメーカーは間もなく、現在一般に使われているリチウムイオンバッテリの代わりに、リチウムポリマーバッテリを組み込む選択をする「可能性が高い」と、Sony ElectronicsのプレジデントStan Glasgow氏は米国時間12月6日の記者会見で語った。 リチウムポリマーバッテリは、充放電を可能にする成分としてリチウムを使っている。リチウムは揮発性が高い物質だが、リチウムイオンバッテリがリチウムをセル(金属包装)に詰め込むのに対し、リチウムポリマーバッテリではリチウムをポリマーゲル(高分子ゲル)の中に封じ込める。こうしたゲルを用いたバッテリには、リチウムイオンバッテリのようなエネルギー密度はないが、今ではそれも利点だ。 メーカー各社、特にソニーは、リチウムイオンバッテリのエネルギー密度