乗り遅れた感があるのですが、「錯覚の科学」を読了しました。 自分はデマに踊らされていないと思っている人は、特に読むべきです。読まないだろうけど。 デマに騙されない人間なんていないし、ホモが嫌いな女子なんていないし、飛影はそんなこと言わないし、お兄ちゃんどいてそいつ殺せません。 タイトルに「錯覚」という言葉が入っていますが、これ、本書の内容を勘違いさせやすいかも、と思います。 錯覚というと錯視であるとか見間違いであるとか、そういったことを連想しがちですが、本書の主題はそれ以外のところにあります。 本書の主題を簡単にまとめるならば 「人間は自分の認識を過大評価する傾向がもうどうしようもなく組み込まれてしまっているよ」 ということであり 「あなたが自分の認識に対して持っている自信には、実は裏付けなんてほとんどないよ」 ということです。 空前絶後のデザインの悪さを誇る本書の帯にも書いてあるのですが