息子のかよう保育園に、あやな先生という保育士の御仁がいらっしゃる。小柄の細身で、シマリスのような愛らしい風貌をまとった、太陽のごとき笑顔を放つ女性である。 過日。朝方。息子はあやな先生に「あ、これかわいいじゃん」と云った。あやな先生が新しいエプロンを装備していたのである。下ろし立てのエプロンに気がついた息子は、なによりもまず「あ、これかわいいじゃん」という称揚を唇からすべりだした。私は「わお。こいつマジかよ」とびびった。三歳児にして女性のほめかたがナチュラルすぎるのである。 世の殿方は粉骨砕身、いかに女性にもてようと刻苦勉励している。しかし、そういうふうな殿方が努力するのは、まずそもそももてないからである。じっさい問題、もてる殿方というのは努力もせずにもててしまう。もちろん顔面の良、不良というものもあるが、私はこういうことなのかもしれないな、とおもった。 つまり、いかに女性のハートをキャッ