夜半。閨に入ると、どうも寝心地が悪いというか輾転反側、いたいなー、いたいなー、って稲川淳二をスパイスに加えて云うと、太ももあたりに違和感があるのである。RのでR。その正体は、すなわちスウェットのポッケであった。 スウェットのポッケ部分がポッケ内部で纏綿としていて、そいつがどうやら丸みのような形状を保ち、それがために横になると、その丸みをもったスウェットの部分が圧縮され、硬度のある鞠のようなかんじになり、それが大腿部へと食い込んでいたのである。 おれは激怒した。なんたる企業の不始末だとおもった。ズボンという形状をとっているからという理由でポッケを設えている。はぁ? 意味ワカンネ。はっきり云って、スウェットにポッケなんていらないのである。 スウェットという衣類は、おもにどのような運命を背負っているのか。というと、だいたいの場合、まー、すくなく見積もっても七割、八割がパジャマである。パジャマのカ
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