ひとり出してして姿が消えた後,有害鳥獣駆除で引っかかっていないか,人里周辺をうろついていないか,日吉さんは言葉少なだったが鹿之助が自分から独り立ちして行った日々を話してくれた。その矛盾を感じつつ,本当に身を案じているというのが伝わってきた。鹿之助の実母も,有害鳥獣捕獲で「落とされた」。そして,一方で,ここの歴史においては標高700m以下でシカが常在化している事自体が,かなり特殊な状況になっているということだ。
和歌山県串本町の紀伊大島でここ数年、農産物被害が広がっているイノシシ対策として、同町須江の京都大フィールド科学教育研究センター紀伊大島実験所は、島内に分布するアオノクマタケラン(ショウガ科)をイノシシよけに使う実験を始めた。 毎晩のように出没していたイノシシの通り道などに葉を敷き詰めたところ、ほとんど寄りつかなくなり、周囲を掘り返した形跡も消えた。獣害対策の決め手に欠ける中、イノシシの行動を抑制し、被害の軽減につながるのではと期待されている。 紀伊大島に生息していなかったはずのイノシシが島内で目撃され始めたのは10年程前から。住民の間では、2001年8月の台風11号の際、古座川に流された数頭が島へ泳ぎ着いたのではとされている。 島内では、200軒以上がサツマイモやかんきつ類などを栽培しているが、ここ数年、畑が荒らされるなどの被害が急増。08年は8頭、09年は11頭が捕獲され、今年度は、5軒
札幌の街中でヒグマ出没が相次ぐ、というニュースが流れています。本件に対して「日本熊森協会」がコメントを出していますが、記述があまりに不正確なうえ、北海道民を明らかに侮辱する内容であると感じ、批判するとともに主張内容を分析しました。 なお、ヒグマの出没に関してのまとめ・状況分析は、「札幌のヒグマ出没についてちょっとしたまとめ」において行っています。併せてお読みください。 日本熊森協会の主張 日本熊森協会(以下「熊森」)は札幌市でのヒグマ出没および近郊の恵庭市における射殺など、一連のヒグマに関して、公式ブログの10月7日付けの記事で見解を述べています。本エントリでは、これをヒグマ出没および北海道の獣害対策に関する熊森協会の公式な見解であると捉え、内容を分析します。 以下の引用部については、全て当該記事:大量に捕殺されていく北海道のヒグマ 6日恵庭市で殺されたのは、胃の中空っぽ−くまもりNew
札幌市内でヒグマの出没が相次いでいます。山林に面した同市内では、これまでもヒグマが目撃されることは珍しくありませんでしたが、今回は中心部にほど近い住宅街での目撃が多発したため、大きなニュースとなりました。10月10日現在での出没状況を簡単に整理してみました。 ※ヒグマ出没に関して、市民ができる対策※ 札幌市の「ヒグマ対策」のページおよび周辺で得られた情報から、現在の市内の出没状況に対してできる対策を抜粋します。 薄暗いときなどには山へ近づかない ヒグマの主な活動時間は、夕暮れから夜間、早朝までの間です。現在出没が確認されている中央区・西区および南区にお住まいの方は、薄暗い時間の外出には充分注意なさってください。 早朝・夕方の散歩、特に犬を連れた散歩は控えましょう 同様の理由で、早朝の散歩等でヒグマに遭遇する危険があります。特にイヌを連れた散歩ですと、イヌが吠えてクマを刺激する危険性が考えら
生物の多様性を保全することは、あらゆる生命体の生存基盤である生態系の維持に不可欠であるため、いまや人間社会の重要課題となっている。とりわけ、種の絶滅は取り返しのつかない事態であることから、絶滅のおそれのある種の回復は、最優先に取り組むべき課題で、これには現存する野生個体群の保全・回復がもっとも重要である。 一方、野外で絶滅した、あるいは絶滅のおそれのある野生動物を回復させることによって生態系の復元をはかるために、世界各地で再導入が行われてきた。わが国でも、大型野生動物では初めての再導入が2005 年9 月にニホンコウノトリで実施され、さらにトキ、ツシマヤマネコなどでも再導入に向けた取り組みが行われている。 しかし、再導入は、不適切に行われると生物多様性に悪影響を与えるばかりでなく、あらたな感染症を拡散させるなど、大きな弊害を生み出すこととなる。そのため、国際自然保護連合・種の保存委員会・再
このトピック方面が目につくようになり別件でエントリを準備していたのだが、ここ数日、準備していたネタの斜め下方向に呆れかえる情報をいくつか見、関連情報をチェックして回っていたのでメモがてら当方でもエントリを上げておこう。 最新の呆れかえった情報は、今日の朝に出た報道だ。 東京新聞 2010年11月14日 朝刊『行政・住民VS保護団体 クマ殺処分 対立7時間』 愛知県瀬戸市片草町の山林で十三日、おりにかかったツキノワグマの殺処分を決めた行政、地元住民と、処分を阻止しようとする自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)が七時間にわたって対立。話し合いは平行線のまま、結局クマは瀬戸市に依頼された猟友会の会員に射殺された。 この件に関しては、この「自然保護団体」が自前のコンテンツで情報発信をしていたので見ていた。 市環境課によると、クマは九日、イノシシ用のおりの中で発見された。最初は殺さずに放すこ
島で廻った常緑の林にも,夏緑樹が混ざる。ヤクシマオガラバナ Acer capillipes var. morifolium (KOIDZ) HATUSIMAやヤクシマサルスベリLagerstroemia subcostata var. fauriei等が混ざる。これはこれで,当たり前の酔う西部て紅葉する夏緑樹林のそれとは,また違う美しさを感じる。 と,久しぶりにテキストに学名を入れてみる。ラージ/スモール・キャピタルを使うって結構素敵。 相変わらず渓流の水は澄んでいる。その裏返しで生命反応は脆弱だが。屋久島には純粋な淡水魚は自然分布していない。遥か昔にヤマメを放流した大学人が居るのだが。それはそれで特定の地域では当たり前のように繁殖しているわけで移入種問題的には話題になったりする。 キノコには詳しくない。裏側を撮った画もあるのだが,後で調べられるかな。とさらっと流す。この分野,もう少しわか
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