どうしても福島や東日本の農産物を食べたくない。というのは、個人の選択の自由です。しかしその選択の自由がもし間違った前提によるものなら、知らない間に風評被害に加担しているの「かも」しれません。中国からの黄砂が降っている西日本の農産物なら安全なのでしょうか。ヒ素やカドミウムなどのリスクに較べてどれだけのリスクがあるのでしょうか。あまりにも一つのリスクを針小棒大に感じていないか、考えなおしてみてはどうでしょう。
「コクリコ坂」の宣伝のためのゴリ押しということで、読売テレビは今月をジブリ月間としたようです。 来週放送予定の作品は『魔女の宅急便』。魔女見習いの少女・キキが大人になって社会に出て行く過程を描いた作品としてお馴染み。 その『魔女の宅急便』の中でも印象が強いエピソードのひとつが「ニシンのパイ」の話*1。おばあさんが孫娘の誕生日のために「ニシンのパイ」を焼いて、それをキキが届けるのだけど、孫娘にはイマイチとウケが悪い、というエピソード。初めて観たときは「孫娘は冷たいのう、それは無いで」などと思っていたのですが、大人になってからちょっと見方が変わってきました。 冷静に考えて欲しいんですけど、中学生くらいの女の子が「ニシンとかぼちゃをパイで包み焼きにしてなんとなく魚っぽいビジュアルに仕上げた物」を貰って、どれくらい喜ぶでしょうかね? おばあさんの精一杯のハイカラだけど、子供からしたら結構、地味でし
『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書 溝口優司 著)という本を読んだ。 この本は、人類学者の筆者がアフリカで誕生した人類がどのようなルートからどれぐらいの時間をかけて、日本に到達し、現代日本人となったのかを有力な学説に個人の推測も交えながら紹介すると謂う、一般向けの科学読み物です。 これを採り上げたのは本のレビューが目的ではなくて、学術的、科学的な説明を一般の方に行う場合招きやすい誤解について非常に慎重に書かれているんじゃないかな、と思ったからです。ちょっとわかりにくく書いてみますと・・・ 分かりやすい説明には落とし穴があることを自覚すれば、落とし穴の場所を示して解決できる ・・・と謂う事になりましょうか。 ■進化の誤解 子ども時代の定番だと思いますが、「キリンの首はどうして長いの?」と謂う知的好奇心から生まれる質問があります。幼少期のどらねこは『なぜなに百科』み
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