浅草橋駅近くのギャラリーCASHI°で「Group Show I」が開かれている。1973年生まれから1985年生まれまでの若い作家4人が選ばれている。その中の興梠優護(1982年生まれ)の作品に強く惹かれた。 興梠の作品は写真に示すように極めて退廃的、ポルノティックなものだ。それがなぜ魅力的なのだろう。若い娘が裸で寝ており左手を伸ばして自分の性器を開いて見せている。彼女の視線のこちら側には男がいるのだろう。それはこの絵を描いている興梠か、あるいは男一般なのか分からない。いずれにしろ、こちら側には男が彼女を見ている。おそらく彼がこのポーズを要求しているのだろう。 描写は精密なものではなく、溶け出すような太い輪郭で描かれている。流行のデュマスの流れに属すのかもしれない。直接にはポルノ写真の強い影響を受けている。現代でなければ決して描かれない表現だ。しかし、それをこのように写実でなく表したのが
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