基幹系システムに蓄積されているデータを、ユーザーが利用しやすいように整理・公開し、ユーザー自身が任意の切り口で検索・加工できるEUC。しかし、運営を誤ると目的に反した結果にもなる。今回は、EUCに関する法則を紹介する。 EUC(エンドユーザーコンピューティング)の分野の1つに、DSS→情報検索系システム→データウェアハウスのような利用形態がある。 名称は異なるが、基幹系システムで収集・蓄積したデータを、ユーザーが利用しやすいように整理して公開し、簡易ツールを提供することによって、ユーザーが任意の切り口で検索加工できるようにする形態だ。 この目的には、ユーザーが多様な情報を容易に得られること、基幹業務系システムが簡素化されること、IT部門の負荷を削減することなどがある。 ところが、その運営を誤ると、目的に反した結果になることがある。ここでは、ユーザーの過度依存症と、IT部門の没我的愛情症につ