「清水の舞台から飛び降りる」という言葉の語源ともなった清水寺(京都市東山区)の本堂・舞台に設置された柵が来月にも撤去されることが分かった。昨今のバリアフリー化に合わせた対応で、1872年(明治5年)の柵設置以来140年ぶりに舞台が本来の姿に戻る。 多くの観光客でにぎわう清水寺で最も有名な本堂・舞台だが、「清水の舞台から飛び降りる」の慣用句にもあるとおり、古くから飛び降りる人が後を立たない。寺の調べでは記録にある江戸時代だけでも234人が飛び降りたとされている。 実際のところ、その多くが重軽傷の範囲にとどまっていたが、時の明治政府は再発防止のため、1872年に「飛び降り禁止令」を出すとともに、舞台の周囲に転落防止の柵を張り巡らせた。その後はこの対策が功を奏し、飛び降りる人は激減。だが法規制後の今日でも年間数人が柵を乗り越えて飛び降りているという。 このような現状について、一部人権団体では、数