今月18日、ヤフーオークションに出品された「表と裏の模様が逆に鋳造された50円硬貨」が24日、製造に失敗した「エラーコイン」のオークションでは過去最高値となる300万円で落札された。 この50円硬貨は昭和55年に鋳造されたもの。財務省の資料では、この年に作られた50円硬貨は約3800万枚にのぼるが、過去にこのような裏表逆の硬貨がオークションに出品されたことはなく、現在流通している50円硬貨全体が約30億枚であることを考えると、さらに珍しい1枚であることがわかる。 財務省によると、今回出品された50円硬貨のように、裏と表が逆になった状態で鋳造されたものは特に目立つため、その後の選別の段階でほぼ確実に破棄され、一般に出回る可能性は極めて低いという。あるコイン収集家は「造幣局の関係者が、出品目的でわざと逆に作ったのではないか」と、内部からの意図的な流出を疑うほど、この50円硬貨は貴重な存在だとい