フランス最高裁判所は14日、36歳の男性を階段から滑落死させたバナナ被告の上告を棄却。第二審の判決を支持したため、死刑が確定した。人間以外に対して殺人罪を認定したのは、1386年に赤ちゃんを蹴り殺したブタ以来625年ぶりのことだけに、判決当日は多くのフランス人が固唾をのんで見守った。 仏ボジョレー通信が伝えた。事件は2009年6月、フランス南部タラスコン市に住むフリュイ・セゾンさん(36)が自宅前の階段に落ちていたバナナの皮に滑って後頭部を強打、病院に運ばれたがまもなく脳挫傷で死亡した。地元警察は階段に置いてあったバナナを殺人の疑いで逮捕。翌2010年起訴に至った。 第一審ではバナナにフリュイさんを殺そうとする意図があったかどうかが争点になったが、被告のバナナはどす黒い顔で公判中終始黙秘を貫いたため、事件の真相は解明されないまま結審。未必の故意を主張した検察側が認められ、求刑通り死刑が言い