江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市)が運行する江ノ電バスの運転手が11日に路線バスを運転中、バス停で車内に乗客を残したまま、ファミリーレストランのトイレに駆け込んでいたことが13日、分かった。 江ノ島電鉄によると、11日午後5時20分ごろ、藤沢市本鵠沼のバス停に男性運転手(36)がバスを止め、「申し訳ないのですが、トイレに行かせてください」とアナウンス。エンジンを切ったほか、車輪に輪留めをかけて、バス停前のファミレスでトイレを借りた。約20人の乗客がいたが、苦情はなかった。 同日は、藤沢市の辻堂団地と藤沢駅北口を往復運転していたが、休日で道が混雑していたため、ダイヤから約30分遅れで運行。折り返した辻堂団地のバス停で、トイレに寄る時間がなかったという。同社は「好ましくないことだが、やむを得ない状況だった」と話している。