Linux業界におけるMark Shuttleworth氏という存在は、AppleにおけるSteve Jobs氏のようなものである。Shuttleworth氏はビジョンを有しており、自らの考えをはっきりと伝えることができ、聴衆を魅了することもできるのだ。とは言うものの、Android携帯やAppleのiPadがもてはやされている市場を魅了し、Ubuntuにチャンスをもたらすことはできるのだろうか?筆者は十分可能であると考えている。 筆者は、Ubuntuがスマートフォン/タブレット市場へ進出しようとしているという記事を1年以上も前に執筆していたため、Ubuntuの生みの親であるMark Shuttleworth氏が同市場へ進出する計画を明らかにした際にも驚きはしなかった。技術的な観点から見た場合、Ubuntuも、そしてその支援企業であるCanonicalも、それだけの力量を備えていると言える