飲食店の口コミサイト「食べログ」に店内の写真などを無断掲載された大阪市内のバーが、「隠れ家」を売りにした営業戦略を妨害されたとして、サイトを運営する「カカクコム」(東京)に掲載情報の削除と330万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していたことがわかった。 19日に第1回口頭弁論があり、カカクコム側は「店の評価という表現の自由に対する過度な制約だ」と反論し、請求棄却を求めた。 訴状(昨年12月25日付)などでは、バーは大阪市内の路地で約4年前から営業。看板はなく外観からは飲食店と分からず、入り口の鉄扉はオートロック。男性経営者(45)の知り合いなどで常連となった客の紹介がなければ入店できず、「秘密性を演出し、客の遊び心をそそることで他店との差別化を図ってきた」という。 ところが、2012年11月頃、何者かが店の趣向や写真を同サイトに投稿。常連客から「知る人ぞ知るところが魅力だったのに残念」と