知的障害児らが入所する県立福祉センター「養育園」(千葉県袖ケ浦市)での暴行問題を巡り、第三者検証委員会(座長・佐藤彰一弁護士)は25日、虐待の原因などを分析した中間報告を森田知事に提出した。 報告では、社会福祉法人「県社会福祉事業団」が運営する同園など計3施設では、死亡した少年(19)を含む23人の入所者が過去10年間に職員15人から暴行や虐待を受けていたことを明らかにした。佐藤座長は記者会見で、少年について「もう少し早く受診できていれば助かった可能性が高い」と指摘した。 虐待の原因については、〈1〉人材育成や職員配置〈2〉幹部の管理体制〈3〉県や外部のチェック体制――を挙げた。少年が入所していた同園第2寮で暴行した5人については、「障害が重く外部に被害を訴えることができない人を選んで虐待した」と指摘した。 第2寮は、支援の難しい入所者が多かったのに、同事業団のほかの施設と比べても職員配置