米国式の成果主義は、与えられた仕事をみんなでこつこつこなす“草食系企業”、つまり、たいていの日本企業にはそぐわない。あれは上司が理不尽でもバリバリ成長していくダイナミックな“肉食系会社”にしかなじまない。 A君かB君か・・・理不尽な選択 『ソフィーの選択』(ウィリアム・スタイロン作)という小説がある。映画にもなった。ユダヤ人の女性にナチスの軍医が迫る。2人の子供のうち1人を選べ、その子の命だけ助けてやる、と。 当然、彼女は選べない。そんな選択は絶対にしたくない…。悲惨さの度合いはこれとは全く比べものにならないが、理屈の上ではこれと同様の理不尽な“選択”が現代日本の大企業で起きている。そう、あの“成果主義”を入れてからである。 ある工作機械メーカーで営業担当がA君からB君に代わったとたんに大口の注文が取れた。さて、成果はA君、B君、どちらのものか。直接的にはB君の頑張りによる。だが、A君の地
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