米カリフォルニア州で7月1日、フォアグラの販売と製造を禁止する州法が施行された。ガチョウに強制的に給餌し、その肝臓を通常の倍以上に膨らませる飼育方法が動物虐待に当たると判断されたからだ。 この法律は、強制的な給餌によってできた製品のカリフォルニア州内での販売を禁止。違反者には1日につき1000ドル以下の罰金を科すと定めた。 これに対して、フォアグラを提供する高級レストランを中心に反発も広がったが、ロイター通信によると、有名シェフ、トーマス・ケラー氏が経営するレストランはフォアグラ禁止法に従うと表明した。同氏は人道的、倫理的飼育基準を確立して禁止法の撤回を働きかける飲食業界の団体にも加盟している。 このフォアグラ禁止法成立の背後には、動物愛護団体の抗議活動があった。特に有名な存在は「PETA」(People for the Ethical Treatment of Animals=動物の倫理