カルビー松本晃会長兼CEO。1947年、京都生まれ。ジョンソン・エンド・ジョンソン社長を経て現職。「なでしこ銘柄」に2年連続で選ばれたカルビー。ジョンソン・エンド・ジョンソン社長から転進し、同社を率いる松本晃・会長兼CEOは、「ダイバーシティ(多様性)なき企業に明日は無い」と言い切る。その理由は「やらなければ会社が滅びる」と、見事なまでに明快だった。(聞き手:森 摂=オルタナ編集長、吉田広子=オルタナ副編集長、写真=高橋 慎一) ─松本さんはジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人で進めたダイバーシティ経営をカルビーに持ち込んだ際、「ダイバーシティが無ければカルビーの未来は無い」とぶちあげたそうですね。 女性活用は、本当は障がい者雇用より難しいのですよ。 ─女性活用がですか。 当たり前です。ダイバーシティ経営は抵抗勢力との闘いなのです。 障がい者と言う表現は嫌い。障がい者といっても、身体の