「ローマ人の物語の読みどころ」シリーズ。 皇帝ネロ編(文庫の20巻)が頭ひとつぬき出て面白い。「ローマ=世界」が平和になり、戦争が象徴化されつつある分、権謀術数がはびこる時代。階層社会、少子化対策、ポピュリズムといったキーワードは、現代にあてはめると愉しい(著者自身もそのフシあり)。 皇帝たちの悪行列伝も、現代の尺度からみると微笑ましく思えてくる。既にキリスト圏からメッタ斬りにされているにもかかわらず、塩野氏の筆は容赦しない。時代はズレるが秦始皇や董卓と比べると、『暴君』と評される皇帝タンがかわいそうに見えてくる。 カプリでのティベリウスの"悪業"の第二には、淫猥な性行為を発明し、実際にさせたこと。各地から集めた少年少女たちを、少年と少女のチーム別にワケ、それにこの道の達人を一ずつ付け、この三人にティベリウスの見ている前で性行為を実演させるのである。チーム別に分けたのは、各チームはそれぞれ
2007-04-10 シロクマが何をイライラしてるのかはわからんけど、ワシはなんか、こう、来たんだ。 コメント欄にも書いたんだけど、「イライラ」を「苛々」と漢字で書いてあるのを久しぶりに見た。そしたら「苛め」と同じ字なんだよ。普通は「虐め」と書くほうが多い気がする(Googleでは「虐め」463000、「苛め」386000)。だからこれまで気がつかなかった。 しかもこの字は「苛酷」って言葉にも使われる。これもまた普通は「過酷」の方が多い(「過酷」150000、「苛酷」85000)。辞書を引くと、「イジメ」は同じ意味だけど、「過酷」は「厳しすぎるさま。ひどすぎるさま。」だが、「過酷」はきわめてむごいさま。扱い方などが厳しくて容赦ないさま。無慈悲。と、さらに厳しい表現なのがわかる。 そしてこの字は「苛む(さいなむ:叱ったり責めたてたりする。苦しめる。)」でもある。 イライラ、イジメ、苛酷に苛む
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