みなさん読みました? 大型新人が型破りな私小説「キャラクターズ」でデビューしてます。 その名は、東浩紀。桜坂洋との共作(競作? 狂作?)ですが、批評家東浩紀の近著『ゲーム的リアリズムの誕生』で示された現代文学の状況をパロディとしてフィクション化し、『ゲーム的リアリズムの誕生』を読んでいない人でも笑いながら、しばし考えながら(あまりじっくり考える余裕は与えてくれませんが)、現在における(小説に限らない)書くことの(不)可能性を感じさせてくれます。 (以下小説の内容に触れます。といっても、極めて主観的なので参考にならないかも。) 下世話な話ですが、思わず、「そこまで言うの?」とつっこみたくなる箇所がいくつか。 18ページ下段「ちょっとデビューが早かったからってバカな年長世代にさんざんもちゃにされて……」、 56ページ上段「批評家は編集者の駒にすぎない。Hが芥川賞を取ったらYはぼくを切