2007年9月10日のブックマーク (2件)

  • Swiftiana: 『新潮』10月号

    みなさん読みました? 大型新人が型破りな私小説「キャラクターズ」でデビューしてます。 その名は、東浩紀。桜坂洋との共作(競作? 狂作?)ですが、批評家東浩紀の近著『ゲーム的リアリズムの誕生』で示された現代文学の状況をパロディとしてフィクション化し、『ゲーム的リアリズムの誕生』を読んでいない人でも笑いながら、しばし考えながら(あまりじっくり考える余裕は与えてくれませんが)、現在における(小説に限らない)書くことの(不)可能性を感じさせてくれます。 (以下小説の内容に触れます。といっても、極めて主観的なので参考にならないかも。) 下世話な話ですが、思わず、「そこまで言うの?」とつっこみたくなる箇所がいくつか。 18ページ下段「ちょっとデビューが早かったからってバカな年長世代にさんざんもちゃにされて……」、 56ページ上段「批評家は編集者の駒にすぎない。Hが芥川賞を取ったらYはぼくを切

  • 東浩紀、朝日新聞社を爆破す(笑) - 後天性無気力症候群

    新潮 2007年 10月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/09/07メディア: 雑誌 クリック: 15回この商品を含むブログ (35件) を見る 「新潮」2007年10月号に掲載された東浩紀さん+桜坂洋さん作「キャラクターズ」のキャラクター小説としての感想です。ネタバレありです。すでにタイトルでネタバレしていますが。(笑) 言葉に世界を革命する力はあるのか? 純文学の転換期に投入された爆弾としての<批評のキャラクター小説化>。 東浩紀+桜坂洋 「新潮」2007年10月号目次 途中、二回ほど爆笑できました。素直にエンタメ小説として笑える出来になっています。が、疑問点もかなりあります。 なぜ東浩紀さんは自分の「言葉」が「世界」を革命することを夢見てしまうのでしょう。「家庭」とか「友人」とか「地域」はメインテーマにならないと切り捨てて。「セカイ系」なるものを批判しておい

    東浩紀、朝日新聞社を爆破す(笑) - 後天性無気力症候群