自民党の谷垣禎一総裁が月末にも党執行部人事に踏み切るとみられる中、参院の役員人事をめぐる内紛が激化している。参院人事は中曽根弘文参院議員会長の所管だが、町村、額賀、古賀派が連携して古賀派の溝手顕正元国家公安委員長を参院幹事長に起用するよう要求。中曽根氏は小坂憲次参院幹事長の交代は受け入れる意向を固めたものの、溝手氏の起用には難色を示し、反発した3派が会長解任へ向けた署名集めを始める事態に陥った。 【自民党】林・参院議員副会長が辞表提出 人事で不満か 中曽根氏は昨年8月の会長選に中堅・若手議員の支援を受けて立候補し、ベテラン議員を中心とした3派連合の推す谷川秀善前参院幹事長と獲得票が同数となる激戦の末、くじ引きで会長に就任した。そうした経緯から3派には中曽根氏に対する不満がくすぶり、参院幹事長の交代要求となって噴き出した。 「いろいろ批判的な意見が多く出ているので、泣いて馬謖(ばしょく