あらすじ タメルラーノの宮殿で捕虜となっているバヤゼットは、愛する娘アステリアが一人残されることを思うと、勇ましく自害することもできないでいる。そのアステリアと密かに愛し合っているアンドロニコは、彼女の美しさにひかれた盟友タメルラーノが、イレーネとの婚約を破棄しても彼女と結婚したがっていることを知り、動揺する。 タメルラーノはアンドロニコに、アステリアと引き会わせてくれた褒美として、イレーネとギリシャの統治権を与えると言う。王子としてその条件を無視できないアンドロニコは、愛情との間に立たされ苦悩する。 タメルラーノから求婚されたアステリアは、アンドロニコが国益のために自分を捨てたと思い込む。バヤゼットは敵に娘をやるなどとんでもないと怒りをあらわにし、アンドロニコはアステリアに弁解するも、全く聞く耳を持たない彼女の冷めた態度に困り果ててしまう。 宮殿にやって来たイレーネは婚約が破棄されたこと