アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 王道的傑作に潜む”多角的フェチズム” 『リンダ リンダ リンダ』 監督:山下敦弘/主演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear) 学生時代に、クラスの女の子を、ただ単に、遠目から、ボーっと観ていた時、なかったですか? 特にその子が好きなわけじゃないんですが、女の子達がキャッキャしながら、遊んでるところを観ているだけ。 その短いスカートひらひらや、黄色い声(最近、こういう表現聞かないね)が、五感を刺激し、 録画したくなっちゃう気持ちを(ストーカーかい)、脳のハードディスクだけに収めておくという理性の葛藤。着エロ撮影会で後方からカメラを構え、「くぅ~~前、見てぇ! 順番待てねぇ!」って言ってる時の見ていたい感情とはまた別な