聴かなくなった思い出のレコードをCDに――。佐賀市緑小路の佐賀工高の生徒たちが、持ち込まれたレコードをデジタル化してCDに録音し直し、持ち主にプレゼントする奉仕活動を続け、市民から好評を得ている。(山根秀太) 電子情報科の生徒たちが2年前から地域貢献活動として文化祭で受け付けを始めた。9日にあった文化祭では、市民約15人が、歌謡曲やクラシックなど計約150枚のレコードを寄せた。 指導する幟持(はたもち)佳明教諭(52)は、レコードやカセットテープのCD化について、「骨が折れる作業」と明かす。まずレコードに付いたかびなどの汚れを丁寧にふき取る。次にパソコンを使ってアナログ音源をデジタルデータに変換。1曲ごとにデータを分け、CDに録音して完成となる。 現在、生徒7人が放課後、作業に取り組んおり、1年浦本大地さん(15)は、「貴重なレコードを預けてくれた皆さんの期待に応えるため、心を込めて作業を