中国が提唱するアジアインフラ投資銀行(AIIB)へ参加する動きが28日、有力新興国に広がった。ブラジルとロシアが相次ぎ参加を表明、オーストラリアも続く見通しとなった。アジアの成長力の魅力や米国優位の国際金融秩序への反感も追い風に、中国の構想に加わる国々が増えている。 ブラジル大統領府は27日夜(日本時間28日午前)、「中国からの招待に応じ、AIIBの創設メンバーとなる」との短いニュース速報を流した。 ロシアのシュワロフ第1副首相は28日に中国海南省博鰲(ボアオ)で開幕式があった「ボアオ・アジアフォーラム」で、「プーチン大統領がAIIBへの参加を決めたことをお知らせしたい」と発言。中国政府は、オランダとグルジアも参加すると発表した。豪州のコールマン金融相も「明日にも参加を正式に表明するだろう」と述べた。 ブラジルやロシアは中国ととも… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読