「機動戦士ガンダム」シリーズの立体製品といえば、細かな部分まで塗装されていて、手足の関節が可動して……と、誰もがイメージするのではないだろうか。来年早々に発売される「ガンダムアーティファクト」は、その予想を大きく裏切る食玩となる。組み立てキットではあるが、大きさはわずか55㎜の手のひらサイズ。洗練されたセンスのディテールが彫りこまれ、大きさに似合わず精密感はバッチリなのだが、色は塗られていない。ガレージキットのようなペールオレンジ一色で成形されているのだ。この色によって“素材感”が強まり、造形物としての充実感は高まる。 ここまで「造形物」としてハイブローなガンダム製品は、なかなか珍しい。バンダイ キャンディトイ事業部の宮脇純さんに、「ガンダムアーティファクト」の企画意図をうかがってみた。 往年の「ビッグワンガム」のように、低単価で満足度の高い食玩を ── ガンダムの食玩といえば「Gフレーム