冬になるとワタクシ、二週にいっぺんは生牡蠣を食わないと生きていけない体になってしまったようです。うー、牡蠣食いてー 牡蠣と言えばトラウマのようなものがありまして、伊丹十三の「タンポポ」で、海女の少女に牡蠣の殻を明けてもらって食べたんだけど、殻で唇を切ってしまって…ってシーン。いまだ生牡蠣も女も知らぬ幼少のみぎりにあの過剰な生々しさを目の当りにして、なんというか、とんでもなくいけないものを見てしまったようで、そして生牡蠣はワタクシ的「オトナの味」筆頭に序されたのでありましたよ。 その後食べた生牡蠣の味は、それはもう、期待に違わぬお味でありました。どこで食べたか忘れたけれど。 そんな私に、先日、二つ目の生牡蠣トラウマが。先週の「けものみち」。吹越満の弁護士先生が、人を絞め殺したあとで饒舌に喋りながら大量の生牡蠣を貪り食う、鬼気迫る、というか、そういうことをケロっとこなす事で却って不気味さが剥き