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  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「巴御前は、木曽義仲の「妻」じゃなくて、「便女」なんですよ」というお話。 田中貴子『検定絶対不合格教科書古文』を読む

    田中貴子『検定絶対不合格教科書古文』を読む。 中身は実にまっとうな。 信じられないかもしれないが、実に、まともだw 清少納言は、高慢ちきな女として一般に思われているけど、実際の所、彼女が『枕草子』に書きたかったことって、中宮を中心とするサロン文化であって、自分の自慢話でも何でもなかったんだよ、と著者は言う(65頁)。 詳細は書を当たられたいが、確かにその通りだろう。 また、著者は、『枕草子』には随筆以外に短い物語も入ってるんだから、内容的には、「清少納言全一冊!」見たいな感じじゃないの、といっている。 『笑い飯全一冊』の隣に、『清少納言全一冊』がある光景を想像したw 何で古典なんぞ研究すんのか。 めんどくさいのに。 研究とはテクストに疑問を持つことから始まる、と著者は言う。 一見アタリマエに思えることに一瞬立ち止まってみる(104頁)。 それが、懐疑し、思考する力を培う(著者は、「脳力

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    REV 2014/06/07
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「これは"太平洋戦争"ですか」「はい、"アジア・太平洋戦争"です」 -旧日本軍が東南アジアにいた頃-

    倉沢愛子『「大東亜」戦争を知っていますか』を読む。 所々、反論したい所も出てくるけど、主題部分については勉強になる箇所が多い。 ちなみに、著者は、太平洋に面してなくても東南アジアも戦場・占領地だったんだから、カッコつきで、「「大東亜」戦争」というべきじゃないかと提起している。 これについては、その後使われるようになった「アジア・太平洋戦争」の方がより、的確と思われる。(著者も同意されるだろう) 「大東亜」戦争なんて、所詮帝国主義諸国が領土の再分配を求めて戦った戦争に過ぎないよ、と著者は言う。 だって、同じ植民地なのに、同盟国ナチスの影響下にあるフランス(ヴィシー政権)の植民地(ベトナムやラオスやカンボジア)に対して、日は攻撃してないんだよね(24頁)。 もし当にアジア解放が目的なら、フランス領も「解放」すべきだろ、と。 実際の所、フランスを追い出さなくても、日は既にこの地域に軍隊を駐

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    REV 2014/05/14
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 暴力装置が抱いた欲望 -武装組織が台頭した諸事情- 【続・ワイマール共和国内部の武装組織について】

    前記事より続き。 ■なんで武装組織ばっかだったんだよ!■ ここで一点、疑問に思われる方が、おられるかもしれません。なぜ、ワイマール共和国は、武装勢力だらけになったか。 詳細は分かりませんが、ドイツ義勇軍(フライコール)の存在が大きかっただろうことは間違いありません(以下、Wikipediaドイツ義勇軍」の項目参照)。 ドイツ義勇軍というのは、第二次大戦後にドイツの復員兵が作った民兵組織のこと(総称)です。 「多くのドイツ退役軍人は市民生活に馴染むことができず、軍事組織の中に安定を求めて義勇軍に入隊」します。 そんな「復員兵の多くは彼らの目から見て『突然起きた、どう見ても不可解な敗戦』とその後の社会の混乱に憤りを感じていた。彼等は、その憤懣を晴らすために入隊し、混乱の元凶と思われた共産主義者を鎮圧」したわけです。共産主義者が、敗戦のスケープ・ゴートとなります。 しかも重要なことに、「彼らは

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    REV 2013/08/01
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 安全保障論の根本、それは「不安」である、という話なんでしょうな。 - 土山実男『安全保障の国際政治学 焦りと傲り』を読む

    土山実男『安全保障の国際政治学―焦りと傲り』を読む。 安全保障論の良である。 amazon書評が丁寧なので、ぜひ目を通しておくこと。 最低限、「第1章 はじめにツキュディデスありき―国際政治の焦りと傲り」は読んでおくこと。 古代ギリシア時代の古典もバカに出来ないことがわかる(当たり前だw)。 近代の安全保障論より、よほどツキュディデスの方が冴えていた。 (書では、「ペロポネソス戦争の叙述を通じてその根的な戦争原因をアテネとスパルタの勢力不均衡にあると論じ、戦争の脅威は個人の心理状態ではなく外部的な勢力状態に因ると強調した」という風に要約されてしまう従来のツキュディデス解釈を批判し、その解釈が一面的であることを論じている。) その辺は、よそのブログさんのこちらの記事でも紹介されているので、是非ご一読ください。 気になったところだけ。 書のカギ概念について(89頁)。 「セキュリティ

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    REV 2012/10/02
    各国とも、GDP比1%に留めれば幸せになるんじゃ? しかし、GDP比一桁%だと北朝鮮吹っ飛びそうだが。
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「新自由主義的医療改革の本質的ジレンマ」 -医療と経済の常識- 二木立『医療改革』を読む

    二木立『医療改革』を読む。 小泉政権における、医療に対する新自由主義的改革がなぜ挫折したのか。 そこには根底的な理由がある。 新自由主義的医療改革を行うと、企業の市場は拡大する一方で、医療費(総医療費と公的医療費の両方)も拡大し、これが医療費抑制という方針に反するためだ。 著者はこれを、「新自由主義的医療改革の質的ジレンマ」と呼んでいる(5頁)。 根拠は何か。 それは高所得国における医療改革で、次のことが確認されるからだ。 1、営利病院は非営利病院に比べ、総医療費を増加させ、しかも医療の質は低い。 2、混合診療を全面解禁するには、私的医療保険を普及させることが不可欠だが、私的医療保険は医療利用を誘発し(儲けるためだね。)、公的医療費・総医療費が増加する。 3、保険者機能の強化によって、医療保険の事務管理費が増加する。 要は、医療を営利目的にやると、儲けようというインセンティブが働くから、

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 歴史的に、メイドさんの人件費は安い。

    ■五十歳での運転免許取得■ マリーはこの年の秋から前線にレントゲン車を送ることを軍に提案し、自ら先頭に立ってこれを指揮していた […] 彼女はそのために、五十歳近くになってから運転免許を取った (某書より引用) ■ブルジョアのインテリア■ 十九世紀市民社会的な結婚は、 […] を家庭に閉じ込める代償に、夫は家族に経済的安定を約束しなければなりません。さらにには家庭以外の場が与えられませんから、彼女はそこに執着するようになります。この時代に市民階級の家のインテリアが劇的に発展したのは、こういう理由によるものです。それは、 […] 家庭の幸福を自他共にみせびらかす装飾だったのです。 (某書より引用) ■物の無神論者ってのは、こういうことだよ。■ 無神論者であり、さらに「超」の付く合理主義者だった父ウージェーヌは、「あそこにあるのはただの骨だけだ」として、息子の墓には決して行かなかったと

  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 世銀「あたしって、ほんとバカ」 QB「そうだね」

    ■「小さな政府論」者が消費税を選好する場合の理由の一つ■ 所得税は納税者の申告によらざるをえない。それがうまく実行されるかどうかは一つには納税者の善意と、一つには徴税官吏の検査査定能力の二つの条件にかかっている。 (某書より引用) ■植民者たちに都合のよい「神話」の流布■ どうも方形鋤が最良万能であるという説は、独占的輸入業者がその仕入れと在庫管理を簡単にする都合上、自分で発明し、農民、政府に植付けた神話ではないかと気がついた。 こんな連中が輸入をやっているのだから、自由化によって新しい農具、農薬が豊富にルワンダに入ってくることは夢物語である。便利な農具、有効な農薬があっても、それがルワンダに輸入されていなければ、ルワンダ農民はそれを知らず、それを使ってみよう、買ってみようとの意欲も起るわけはない (某書より引用) ■多分、アメリカですな。■ 政府軍の武器がフランス製であることを指摘するな

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    REV 2011/11/04
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) スウェーデンがソ連よりも平等、な一例。

    ■日にもこういうが欲しい。■ スウェーデン人が手元に置いて、必要があるたびに読むが何冊かある。 […] まず『社会ガイド』(Samhälls Guiden)。これはそれぞれの市民が社会から受け取れるサービスを受益者カテゴリー別に整理して一覧表にしたもの。たとえば在住外国人ならどういうサービスを受けられるか。学生ならどういうサービスを受けられるか。ことこまかに紹介してある。 […] 多彩なサービスが、テキストどおりに与えられないときには法律問題になる。そういうときのために『家庭の弁護士』というを手元に置いているスウェーデン人は少なくない。 (某書より引用) ■明日はわが身■ スウェーデン型高負担主義に反対していた人も、一度病気になると、反対温度が下がるという。医療費・薬品代の安さが納得派に変身させるらしい。スウェーデン型高負担主義に疑問を持っている視察団も一度ケア付き住宅を訪問すると

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    REV 2011/11/04
    「高負担主義に反対していた人も、一度病気になると、反対温度が下がるという。医療費・薬品代の安さが納得派に変身させるらしい」米国で働きながら日本医療の悪口をいい年を取ると日本に帰る人がいるとかいないとか
  • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 暴力装置の機能不全 -ワイマール共和国内部の武装組織について- 【ブクマを振り返って】

    著者はこの「たたかわなかった」ワイマールという話自体が神話であったのではないかと説く。ワイマール共和国はけっして自らを攻撃する勢力や運動に寛大であったわけではない。むしろ刑法の内乱罪や「共和国擁護法」を活用し、「共和国の敵」に対して言論段階での監視や抑圧を行っていた。要するにワイマールはかなり頑張って「たたかって」いたのだ。 だがその「敵」として名指しされたのは、もっぱら共産主義勢力であり、保守的な当局はナチスを含めた右翼団体にはその認定を甘くした。このことは結果的に、①共産党と社民党との左派の連携が絶たれることで宿敵ナチスに利をもたらし、さらに②共和国末期に政権入りしたナチスが政敵を「共和国の敵」として弾圧するという悪夢を生み出すことになった。 (略)戦後ドイツが――「たたかう民主制」の標榜とは裏腹に――平穏な民主主義を実現し得たのも、社会の武装解除が進んだからというリアルな認識に立つ。

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    REV 2010/12/26
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