新しい技術を生み育てるのは、エンジニア。同時に、エンジニアを育てるのは、技術そのもの。その人なしにはありえなかった技術の歩みが、その技術なしではありえなかった技術者人生とともに語られる技術史連載。第1回は日本が誇る「ノートパソコン」の開発24年史。 ノートパソコンは、日本が生んだ傑作ともいえる製品ジャンルだ。 もともとポータブル型のパソコンは、机の上に設置するデスクトップパソコンに対して、膝の上でも利用できることから、「ラップトップパソコン」と呼ばれていたが、日本のパソコンメーカー、部品メーカーが得意とする軽薄短小技術の採用により、小型軽量化が進展。これに伴い、持ち運びが可能なA4サイズのパソコンPCや、B5サイズのパソコンを、「ノートパソコン」として区分して呼ぶようになった。今では、ほとんどすべてのポータブル型パソコンをノートパソコンと呼んでいる。 まさに、日本が誇る軽薄短小技術が、パソ