政治家でも地政学の専門家でも商社マンでもないくせに、「この際もう一度、アフリカ大陸を西欧の植民地にしたほうがいいんじゃないの?」なんて、ちょいと突飛なフレーズを見つけた途端に雲霞の如く蝟集しては彼の地の現状を嘆いてみせるブックバカーどもの軽薄さに呆れることしきり。案の定、次の日にはアフリカのことなんかすっかり忘れて「現実で女に拒絶されているから妄想の中でさえ和姦など想像できない」なんて捻くれた愚痴をめぐって大騒ぎしているばかりか、こんなものを「思想」などと表現するバカまでいる始末。 元々アフリカなんぞにゃなあーんの興味もねえオレなんか、虐殺があったとか子供たちが死んでいるとか言う報道を目にすりゃ、その時だけちょいと心が痛むくらいのものであり、今飲んでるココアはガーナ辺りから持ってきた豆から作っただとか知らないところで暮らしに密着してるといったことはあろうが、そんなこといちいち普段の生活