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ブックマーク / science.srad.jp (18)

  • 筑波大学、ヒトの老化の仕組みの新仮説を発表 | スラド サイエンス

    slashdotで筑波大の研究が取り上げられている(ネタ系コメントがほとんどだが)。研究の内容は端的に言えば若返りの秘密だ。 人間の老化は「細胞を初期化することで、老化をリセットできるのではないか」という仮説で、ねとらぼや財形新聞の記事によると、これまで、老化現象の原因の1つとして「老化ミトコンドリア原因説」というものが唱えられてきた。「老化ミトコンドリア原因説」とは、ミトコンドリアDNA(=mtDNA)の突然変異が老化に関与しているという説。しかし今回、若年グループ(胎児から12歳まで)と老年グループ(80歳から97歳)の繊維芽細胞からmtDNAの突然変異の蓄積率を比較したところ、老年グループでは呼吸欠損が生じているものの、両グループの繊維芽細胞間に突然変異の蓄積率に有意な差は認められないという結果が得られたという。 また、呼吸欠損が生じた繊維芽細胞をいったんiPS細胞にして初期化し、再

  • 相対性理論に違反することなく、光よりも高速に旅行する方法はあるか | スラド サイエンス

    アインシュタインの相対性理論は、物理学における基的な原則の一つだ。光速度cはあらゆる場所における普遍的な定数であり、光の速度を超える物体は存在しないとされている。では、SFのように光速を越えることは可能なのだろうか。mediumでは、このことを考察している(Slashdot)。 光の速度を超える物体は存在しないといっても、光の速度が一定なのは真空中だけのことだ。水中などを光が通過するときはその速度は低下する。原子炉内で発生するチェレンコフ効果のように、条件次第では光を超える速度を出すこと自体は可能だ。しかし、こうしたものは光の速度を抑えているだけで、アインシュタインの相対性理論を覆したとはいえない。このほかにも量子論の標準コペンハーゲン解釈を使用する場合は、明らかに光の速度よりも高速となる現象が存在する。しかし、この現象を「観測」するのは光の速度であり、相対性理論の範囲内に収まっていると

  • 名古屋大で遺伝子組み換え植物が流出、国内では初めて | スラド サイエンス

    名古屋大学は22日、遺伝子組み換え実験に用いられた「シロイヌナズナ」が適切に廃棄されず、同大学のキャンパス内5か所で自生しているのが見つかったことを明らかにした(プレスリリース、読売新聞、朝日新聞)。 今回の流出は、そもそも同大学には自生していないはずのシロイヌナズナが屋外で発見されたことから明らかになったもののようだ。調査の結果、大学の土置場及び圃場計5か所120m2から、結実しているものも含む約3,100株のシロイヌナズナが発見された。そのうち589株のDNAを調査した結果、332株が実際に遺伝子組み換え植物であった。文部科学省によると、遺伝子組み換え植物の流出は日では初めてだという。同大学では周辺の土を回収するとともに除草剤を散布しており、流出による環境への影響はないとしている。 流出の原因は、研究に使った土や植物を高温高圧で死滅処理する機械に不具合があり、十分な不活性化が行われな

  • データマイニングを使って彼女をゲット | スラド サイエンス

    WIRDにデータマイニングを使って彼女をゲットした博士課程学生という話題が掲載されていたそうだ。記事自体は今年1月に掲載されていたものだが、ブログ「発声練習」で取り上げられ話題になっている。 詳しくはこれらのサイトを見て欲しいが、経緯を簡単にまとめると、米国の人気恋人募集サイトOKCupidをクローラでクローリングして女性の情報を収集し、それをデータ解析して自分の好みの対象となる相手を絞り込みつつ、相手が興味を持つ情報を自分から発信、最終的には88人とデートをして実際に彼女をゲットしたという話になる。 作業には(デートも含めて)相当の労力がかかっていると思われるが、このような機能を恋人募集サイト側で提供するべきなのでは……とも思ってしまう。

  • 3G環境下で揚げるとフライドポテトが美味しい | スラド サイエンス

    ギリシャ・テッサロニキ・アリストテレス大学の研究者John S. Lioumbas氏とThodoris D. Karapantsios氏が、重力の異なる環境でフライドポテトを作る実験を行ったそうだ(論文要旨、ASCII.jp)。 ポテトの表面温度を測定しつつ、ポテトスティックの特定の面のみを油に当てたり、その面の角度を変更できるという特別な装置を開発して実験を行ったという。実験では重力を1.8G/3.0G/6.0G/9.0Gに変化させてポテトフライを作ったそうだが、3Gの場合がもっとも短時間でサクサクとしたポテトフライを作れたという。 この違いは、重力によって油の対流の仕方が異なり、またポテト表面から出た水分の挙動も異なる点から来るらしい。無重力に近い場合熱対流が発生せず、またポテトから出た水分が蒸発しにいためフライドポテトが油っぽくなるという。 なお、9Gの重力を実現するため、ESA(欧

  • 宇宙ロボの脚はただの飾りではなかった | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーションに2011年から配備されている人間型ロボット「ロボノート2」。このロボットには上半身しかないが、NASAは14日までに、来年前半に2の脚を届けることを発表した(時事通信)。 取り付けられた脚を使えば、レール状の手すりを移動したり、無重力環境でも体を固定して作業しやすくなる。上半身を改造すれば、飛行士の代わりにISSの外に出て、危険な宇宙空間で部品交換作業などができるという。 元記事では『「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」と、脚がなくても機能すると説明する場面がある。しかし、現在の技術ではあった方が便利なようだ』とガンダムネタを使ってまとめている。

  • 腸内細菌によって肥満度は変わる? | スラド サイエンス

    9月6日付のサイエンス誌に掲載された論文によると肥満と腸内細菌の関係が今までにないくらい直接的に示されたらしい(日経新聞、最新健康ニュース)。 面白いのはその実験方法で、まず、一方が太っていて他方が痩せている人間の双子を見つけてくる。そして、大便を採集して腸内細菌をGET。その後、無菌状態で育てたマウスにそれを移植して体重増加量を肥満のヒト由来とヤセ由来の菌で比べる、というもの。結果も振るっていて、肥満のヒトからきた菌は、マウスを太りやすくして、ヤセ由来は太りにくくしたという。腸内細菌、超大事じゃん。 さらに、痩せた人の腸内細菌を移植されたマウスと肥満者の腸内細菌を移植されたマウスを一緒に飼うと、糞をべあうことで腸内細菌の交換が行われるらしい。そうすると肥満者由来のマウスが、だんだん痩せた人由来のマウスの代謝に近づいてきたという。また、不健全な事を与えると、痩せた人由来の菌が定着しにく

  • 115番元素、元素周期表に追加へ | スラド サイエンス

    スウェーデン・ルンド大学を中心とした研究チームが、115番元素の存在を確認したそうだ(ルンド大学のニュースリリース、 Forbesの記事、 ナショナルジオグラフィックの記事、 家/.)。 暫定的にウンウンペンチアム(Uup)と呼ばれている115番元素は、2004年に露ドゥブナ合同原子核研究所と米ローレンスリバモア国立研究所の共同研究チームが生成に成功している(/.J記事)。しかし、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)と国際純正・応用化学連合(IUPAC)の合同ワーキンググループは必要な条件を満たしていないとして承認を見送っていた。今回、ルンド大学の研究チームが同じ方法で115番元素の生成に成功したことで、正式に新元素とみなされることとなった。今後はIUPAP/IUPACにより確認されたのちに正式名称が決定され、元素周期表のフレロビウムとリバモリウムの間に追加されることになるとのことだ。

  • 宇宙から送電する太陽光発電システム、2025年までに完成できるかも | スラド サイエンス

    NASAに所属する航空宇宙起業家で太陽エネルギー(SBSP)の専門家であるJohn Mankins氏が、世界初の実用的な衛星軌道上の太陽光発電プラントを設計した。この発電プラントは「Arbitrarily Large PHased Array(SPS-ALPHA)」と呼ばれている(MOTHERBOARD、NASAの発表PDF家/.)。 SPS-ALPHAは衛星軌道上に無数の小型ミラーと効率の良い太陽電池を打ち上げる。これらのミラーが日光を反射して、太陽電池に集めることで効率的に発電する仕組み。発電した電力はマイクロ波送電システムにより地上に送るという。 ミラーは蜂やアリが集団で行動する仕組みを模倣して半自立的に制御されるというのが特徴らしい。また、ほかのマイクロ波送電システムと違い、送電は高周波では行わないという。高周波のマイクロ波送電システムは小型化が可能だが、網膜に損傷を与えたり、

  • 電磁力を使って推進剤なしで衛星の位置調整を行う「電磁推進システム」 | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーション(ISS)で新しい推進システムのテストを行っている。この新しい推進システムは「電磁推進技術」なるものを用いており、従来のようなロケットや推進剤を必要としないという(gizmag、家/.)。 この推進システムは「Resonant Inductive Near-field Generation System、共振誘導近接場生成システム(RINGS)」と呼ばれており、電磁石を使って衛星どおしの位置を調整するというものらしい。この技術が実用化されれば、衛星の耐用年数を延ばすことができるだけでなく、複数の衛星を編隊飛行させることができるとしている。 複数の衛星の連携が実現できれば、複数の衛星にから一つの大きな望遠鏡を作り出すといった運用が出来、大規模な衛星と同等の大規模プロジェクトが実行できるのだという。だが、衛星を所定の位置に保つためには推進剤が多く必要だったことから、これま

  • 「臨死体験は心停止後の脳活動の結果」との研究結果 | スラド サイエンス

    死の淵にて人が体験する臨死体験は、心臓が停止した後に発生する脳の活発な活動が関係しているかもしれないとする研究が発表された(AFPBB News、家/.)。 心停止から蘇生した人々のうち2割が臨床死状態において視覚的な経験を報告しているとのこと。臨死体験をした人々の多くが圧倒的な安らぎや心の平和を感じたり、先が光に溢れるトンネルの中にいたり、愛する人と再会したりといった似たような経験を報告するという。このときの脳の状態を調べるべく、米ミシガン大学の研究チームはラット9匹を安楽死させ、その際の脳の活動を記録した。その結果、心臓停止直後から脳の活動は著しく活発になり、30秒程に渡りこれが継続したとのこと。脳は一種の「超活動」状態に入るとのことで、これが臨死体験を引き起こしている可能性があるという。 実験はあくまでラットにおけるものでありそのまま人間に当てはめることはできないが、臨死体験とはこ

  • 「大学への数学」の研文書院が8月末で廃業 | スラド サイエンス

    「大学への数学」の研文書院が廃業のお知らせを掲載している。(研文書院、Internet Archive)。 /.J諸氏の中にもお世話になった人も多いだろう……と思ったら自分の知っているいわゆる雑誌の「大数」こと「大学への数学」は東京出版のもので、このたび廃業するのは「黒大数」と呼ばれるほうの研文書院とのこと。それでも/.J諸氏の中にはお世話になった人もいるのではないだろうか。

  • 壁の遮音効果を小さな穴で台無しにする方法 | スラド サイエンス

    来、壁は音を遮断するはずなのだが、壁にごく小さな穴を空け、その穴をプラスチックのラップで作った膜で覆うだけで、音を筒抜けにすることができることが発見された。北海道大学のOliver Wright氏が韓国の大学の研究者らと共同で研究を行い、Physical Review Lettersにレポートを発表している(家/.、Inside Science記事)。 同レポートによれば、ドリルで壁面に小さな穴をあけて片側をプラスチックラップで作った膜で覆ったところ、まるで壁が存在しないがごとく音を伝達することができたとのこと。一方で、壁に穴を空けただけで剥き出しにしておいた場合、音の大部分は壁に遮断されてしまう。伝達された音のボリュームは、穴の大きさに応じて、元音源の75%から100%近くにも及んだそうだ。

  • ホーキング博士 70 歳、余命数ヶ月の宣告から 50 年をどう生きてきたか | スラド サイエンス

    先日の /.J 記事でも触れられていたが、今月 8 日に英ケンブリッジ大のスティーブン・ホーキング博士は 70 歳となった。博士は 12 の分野における名誉学位、大英帝国勲章第 3 位、そして米国の自由勲章を授けられている。類稀なる能力を発揮している人物である彼は 1963 年には運動ニューロン疾患 (MND) と診断され余命数ヶ月を宣告されていた。10 年以上の生存率は 5 % であるというこの病を持つ彼の人生について、博士の 70 歳の誕生日に BBC News の記事で紹介されている (家 /. 記事より) 。 筋萎縮性側索硬化症と診断された当時、21 歳のホーキング博士にとってその症状の現れと病名は大きなショックであったであろうが、同時に彼の未来を形作るのに一役買ったのも事実であった。「将来には暗雲が立ちこめていたが、驚くべきことに今という時を以前よりもずっと楽しんでいる自分がい

  • カニ殻から透明薄膜素材の作成に成功 | スラド サイエンス

    京大生存圏研究所の矢野浩之教授らがカニやエビの殻から、折ったり丸めたり自在にできる透明で極めて薄い膜状の素材を作ることに成功した (YOMIURIN ONLINE の記事より) 。 ズワイガニの甲羅から化学処理でたんぱく質等を除去しキチンだけに加工。この後、たんぱく質が抜けた隙間に透明樹脂を浸透させると、ガラス細工のように透明な甲羅ができたという。また甲羅の粉末から、厚さ 100 〜 200 μm の透明膜を作製。紙のように軟らかいうえ熱にも強く、約 200 ℃まで透明のままとのことだ。 極薄のディスプレーの表面材料への応用が考えられているようだが、他にどんなところに使えるだろうか?

  • 放射性物質除去の新技術、1グラムのナノファイバーで1トンの汚染水を処理 | スラド サイエンス

    ストーリー by headless 2011年11月05日 15時25分 飲まなくていいですよ。 部門より 豪クイーンズランド工科大学のHuai-Yong Zhu教授は、原子力発電所の汚染水から効率よく放射性物質を除去可能な新素材の開発に成功した。何百万トンにもおよぶ汚染水の問題を解決できると期待されている(クイーンズランド工科大学のニュース記事、 家/.)。 Zhu教授の新素材はチタン酸塩のナノファイバーとナノチューブ技術を使用したもの。層状の粘土やゼオライトを使用する従来の方法とは異なり、放射性物質を狙い撃ちできる世界初のインテリジェントな吸着剤とのこと。汚染水を新素材に通すことで放射性セシウムイオン(Cs+)を効率よく吸着し、1グラムのナノファイバーで少なくとも1トンの汚染水を浄化できる。使用済の吸着材は、水にぬれても放射性物質が漏れ出す心配はなく、安全に処分可能だという。

  • 猿が撮影した写真、著作権は誰に? | スラド サイエンス

    ストーリー by headless 2011年07月16日 11時00分 スターバックスのスラウェシのラベルの猿かな 部門より 受賞歴もある英国の野生動植物写真家、David Slater氏がインドネシア・スラウェシ島北部の国立公園で撮影中、ちょっと目を離したすきに国立公園に生息するクロザルがカメラを奪って写真を撮影したという (Mail Onlineの記事、 The Telegraphの記事、 家/.)。 クロザルの撮影した写真はCaters News AgencyがSlater氏から買い取ったようで、各メディアの報道ではCatersとSlater氏の著作権表記がされている。 これについてTechdirtが、「著作権は写真を撮影したクロザルに帰属するもので、Slater氏がCatersに著作権を委譲することはできないはずだ」といった趣旨の記事を写真とともに掲載したところ、Catersか

  • 豆電球サイズのフルスペクトラム・プラズマ電球 | スラド サイエンス

    家記事より。アルゴンガスを使った非常に明るいフルスペクトル・プラズマ電球がシリコンバレーのLuximという会社によって開発されたそうです。豆電球のようなサイズのこの電球は電極を使わず、電磁波を増幅させるレンズのような働きをする部品によってバルブ内のアルゴンガスが6000Kに熱せられ、プラズマとなり、光を発するということらしいです。エネルギーの大部分が熱ではなく光に変換され、明るさは140ルーメンス/Wで寿命は2万時間程度とのこと。従来の白熱電球が15ルーメンス/W、一般の蛍光灯は60弱ルーメンス/W、ハイエンドLEDでも70ルーメンス/Wであるのと比べても非常にエネルギー効率が良いことがわかります。この電球の実際の小ささと明るさはZDNetの動画記事で確認できます。

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