「自民党が変わる前に自身が変わってしまったのではないか」。7日の代表質問で国民民主党の玉木雄一郎代表はこう指摘した。首相になる前まで「党内野党」といわれ、歯切れのよい発言を続けてきた石破茂氏の後退が目立つ。 総裁選で「国民に判断材料を提供するのは新首相の責任。本当のやりとりは予算委員会だ」と言っていたにもかかわらず、予算委を開かずに衆院を解散する。裏金議員の公認問題は「責任を持つ」と述べたが、非公認となるのは40人を超える衆院の裏金議員のうち一部だ。 総裁当選後に裏金議員全員を公認する手のひら返しをみせたが、少人数とはいえ非公認候補が出るよう変えたのは内閣支持率の低さに驚いたからではないのか。朝日新聞によると「支持する」は46%で発足直後の内閣としては過去2番目に低く、不支持率は2番目に高かった。日本経済新聞の調査では過去最低の支持率となった。 支持率が低迷するのは、総裁選で主張した政策を