公正取引委員会は9日、携帯電話の中に入れれば電波の受信状態が改善されるとうたって銅製のシートを販売していた4社に対し、合理的な根拠が認められないとして景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。 4社はカクダイ(埼玉)、森友通商(東京)、吉本興業子会社の吉本倶楽部(大阪)、ナスカ(同)。 問題のシートは銅板に鉱物の粉を塗ったもので、携帯電話の電池の下に敷いて用いる。商品名は「バリ5」、吉本興業所属タレントの名前を冠した「バリ5 タカアンドトシ・ライオンバージョン」など。 公取委によると、各社は2007年10月ごろから商品の包装や広告に「銅板がアンテナ機能を果たし、受信状態がグーンとアップ」「劣化した充電機能を再生」などと表示。根拠となる資料を公取委に提出したが、合理的と認められなかった。 商品は980−2625円。問題の期間中に計約45万個、約9億円分を売り上げた。 公取委は「